本日のブログを担当させていただく木戸友哉です。
今回のブログは2年前の部員ブログ「I’ll be」の続きとなります。
学生スタッフ兼選手として再スタートした私がどのような最後を迎え、大学サッカーをどのように捉えたのかを本音で綴りました。
拙い文章ですが読んでいただけると幸いです。
「大学サッカーは“選手”として成功することが全てではない」
大学4年間で一度も試合に出場できなかった私がこれを言うのは負け犬の遠吠えだろうか。
10月27日に大学サッカー最後の試合が終わった。試合のビデオを撮りながら。
何とも私の大学サッカーを象徴するような最後であった。
私は大学2年時から学生スタッフ兼選手として再スタートし、チームの運営に携わりながらプレーを続けた。
毎日自分の練習が終わった後に他カテゴリーの練習のサポート。土日には自分が試合の日にも朝からサポートをして試合に向かうこともあった。
そして毎週日曜日になると学生スタッフの先輩と共にビデオカメラと巨大な三脚を抱え、東京の満員電車に身を委ねて対戦相手のスカウティング映像を撮影しに行った。撮影した後には木曜日に行われるミーティングまでに10時間程の時間をかけて動画編集をして対戦相手の分析をした。私は試合に出場していないがチームが勝利すると本当に嬉しかったのはそれだけチームの為にと思っていた証なのかもしれない。
そんな私もトップチームで試合に出場して活躍したいと思いながらBチームで奮闘していた。その年から現在の鈴木監督とジャン・ダソルコーチがBチームの指揮を取り始め新たな体制でのスタートとなったが、Bチームの主戦場であるサタデーリーグでは優勝。チャレンジリーグでは無敗と初年度から好成績を残す。個人としてもこの年からボランチにコンバートされて挑戦の年となったが、何とかしがみついていった。
スタッフとしてチームの為に多くのことをやっているという自負はあった。また凡庸な選手ではあったが、このまま継続してやっていけばトップチームで出場できるチャンスは必ず来ると思っていた。
しかし現実は甘くなかった。最後まで戦力として試合に出場することはなかった。
私にも16年間本気でサッカーを続けてきた事による自信と無駄なプライドがある。
自分が情けなかったし、ただ悔しかった。
しかし“大学サッカー”のすべてを否定する気にはならなかった。
それは間違いなくサッカー以外の面でも達成感を感じていて大学4年間という長く大切な時間を費やして良かったと実感しているからではないだろうか。
まさに前述したような他カテゴリーの練習補助やスカウティング映像の編集、その他にも新入生研修会やセレクションの運営など、一見全く自分の為にならないような膨大な時間が大学生活の日常に彩りを加え、最後まで大学サッカーを続けた”意味”を教えてくれたのだと思う。
本題に戻ろう。
冒頭で声高らかに「大学サッカーは“選手”として成功することが全てではない」と宣言したが、これは完全に負け犬の遠吠えである。確かに選手として成功することが全てではないと思うが、“選手として活躍する”という目標を持って入部したにも関わらず、試合に出られなかった人間がそう言って引退していくのは紛れもない負け犬の遠吠えだ。
だが、大学サッカーを通して1年時の私と現在の私の間に年齢を積み重ねただけではない違いを感じることができているだけでも4年間を費やした意味はあったのではないだろうか。
そして苦しい時に支えてくれた多くの同期たち。
私を学生スタッフの仲間として受け入れ毎日笑顔にさせてくれた大好きな先輩。
夢への明確なビジョンを持ち真っ直ぐな道を突っ走っている尊敬できる後輩。
他にも紹介しきれないほど素敵な人達に出会えたこの4年間を誰が否定できるだろうか。
本当にありがとう。
色々な感情を抱え、悩み、苦しみながら過ごした4年間は何にも変え難い時間となった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Star (土曜日, 04 6月 2022 02:21)
学生時代一緒にプレーしていつも憧れだった友哉くん。
やっぱり友哉くんは僕の永遠の憧れの選手です。
お疲れ様でした�